「お金を稼ぎたい」と思いながら、どこかでそれを恥ずかしいと感じていた時期があります。
元高校英語教師として働いていたころ、「先生がお金お金って言うのはみっともない」という空気があった。教育者はお金欲しさで動くものじゃない、みたいな。でも今思えば、それは誰かに植え付けられた思い込みだったと気づいています。
でも正直に言います。お金を稼ぐことへの罪悪感は、手放していい。それに気づいてから、私の人生が動き始めました。
罪悪感はどこから来るのか
「お金を稼ぎたい=欲深い」という刷り込みは、意外と根深いです。特にママになると、「子どものために犠牲になるのが美しい」みたいな価値観が周囲から漂ってくる。自分のためにお金を稼ごうとすると、なんだかズルいことをしているような気がしてしまう。
でもよく考えてみると、それっておかしいですよね。自分が安定していない人が、誰かを支えることはできない。飛行機の中で「まず自分が酸素マスクをつけてから子どもに」と言われるのと同じです。
私が教員を辞めてフリーランスの道を選んだとき、一番最初にぶつかったのがこの罪悪感でした。「自分がお金を稼ごうとするのは、家族に申し訳ない」という謎の感情。でも、その感情の正体を掘り下げていったとき、それが単なる思い込みであることに気づきました。
フリーランスに転向して気づいたこと
教員を辞めてフリーランスになったとき、最初は「こんな私がお金をもらっていいのか」と本気で思っていました。でも少しずつ稼ぎが出てくると、変化が起きた。
子どもに「ちょっと待って」と言う回数が減った。自分の時間が少しだけ生まれた。家の中の空気が変わった気がした。お金を稼ぐことで、私自身の機嫌が良くなった。それが家族全体に伝わっていったんです。
これは偶然じゃなくて、必然だと思っています。人間は自分が満たされていると、周囲にも余裕をもって接することができる。「稼ぐこと=家族を大切にすること」という図式が、実体験として腑に落ちた瞬間でした。
罪悪感を手放す3つの考え方
1. 稼ぐことは「価値を提供すること」
誰かのお金を奪っているわけじゃない。自分の知識・経験・時間が誰かの役に立って、その対価をいただいている。私の場合でいえば、英語教師として10年以上積み上げてきた発音の知識が、PDF教材という形になって、誰かの英語学習の役に立っている。そう思えば、罪悪感の正体がずいぶん薄れます。
2. 自分が豊かになると、周りにも豊かさが伝わる
「自分さえ我慢すればいい」という発想は、長続きしない。自分が満たされていると、自然と家族や周囲にも優しくなれます。フリーランスになってから実感したのは、時間と精神的な余裕が生まれると、子どもとの会話の質が変わるということ。「早くして」という言葉が減って、「今日どうだった?」と聞ける時間が増えた。
3. 「お金=幸せ」ではないけど、「お金がない=幸せ」でもない
お金が全てではないけれど、選択肢を増やしてくれるのは確か。「今月は苦しいから我慢」という状態から解放されると、心の余白が生まれます。稼ぐことを「悪いこと」と刷り込まれてきたなら、まずその前提を疑ってみる価値があります。
「稼ぐ罪悪感」を手放した後に見えたもの
私がこの罪悪感を手放せたのは、「稼ぐ=誰かを犠牲にする」という思い込みを「稼ぐ=自分の価値を届ける」に書き換えたからです。言葉にすると簡単ですが、これが腑に落ちるまでに時間がかかりました。
今でもゼロからイチを生み出す瞬間には緊張します。でも「これが誰かの役に立つかもしれない」という気持ちの方が大きくなった。それだけで、動けるようになる。
お金を稼ぎたいと思っていいし、それを声に出していい。「全部あっていい」——お金も、愛も、自由も。どれか一つを諦めなくていいんです。私自身、まだその途中にいるけれど、少しずつそう信じられるようになってきました。
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