こんにちは、シマユキです。
今日は英語のスピーキングについてです。
日本人の9割が、スピーキングが英語学習において最も大切だと思っているという調査結果がありますが、英語が読めたり聞き取りはできるけど、スピーキングができない!という人は大勢います。
実はスピーキングの上達に、頭の良さ・単語力・文法力は必要ありません。
英語が苦手な私でも、スピーキング力を伸ばすことができた方法を皆さんにお伝えしますね。
この記事は
- スピーキング力を上げたい人
- 簡単に英語を話したい人
- 英語が苦手だけど、上達したい人
に特におすすめです!
簡単な英語で話す
英語を話そう!と決心したときに、本を買ってきてフレーズごと覚えたりしていませんか?
私がスピーキングを始めたのは大学に入ってからでしたが、スポーツ推薦で入学したため英語力はTOEIC280点という、英検で言えば3〜4級程度の英語力しかない私はもちろん話すことはできませんでした。
さらに私は暗記が苦手なので、フレーズや単語を覚えることはしたくありませんでした。
しかし授業が始まるとたくさん英語を話さなければならず、主語、動詞、名詞、形容詞、副詞といった分類も知らず、主語の後に動詞が来るというルールも知らなかったので、当時はかなりはちゃめちゃな英語を話していたと思います。
大学1年生の授業で、日本についてイラストや説明が書かれたプリントを事前に渡され、ペアの相手に説明するということがありました。
ルールが設定されており、プリントにメモしても良いのは英単語のみ。
日本語も書いてはいけない、授業中に日本語を話してもいけないという、なかなか厳しい環境。
初めての授業では、これくらいの単語を書いておけばいけるかな?と思っていましたが、話してみると3行〜5行くらいしか話すことができず、何か話したいのに話せない時間の方が多かったです。
そんな授業をしているときに口を酸っぱくして言われたのが「簡単な英語で話す」ということです。
自分が用意してきた単語で文章を作っているときの自分は、単語を調べて、意味も分かっているので何を話しているつもりかよくわかっていますが、ペアの人が話し始めると、同じテーマなのに何を話しているか分からないことが多かったんです。
同じ内容について話しているから、これについて話しているのかな?ということがかろうじて分かるくらいでした。
それはもちろん相手にとっても同じだったと思います。
言語は、相手と意思疎通を図るために発達したツールの一つです。
なぜ簡単な英語で話さなければならないかというと、相手に伝わらないと意味がないからなんです。
例えば、「徳川家康がこの城を建てました。」と英語で言いたかったら、「この城」「建てた」という単語が必要になります。
Tokugawa Ieyasu built this castle.
と言えれば良いですが、英語ができないと、「建てたを英語で?」「お城の英語は?」となりますよね。
じゃあ自分が知っている単語に言い換えてみましょう。
建てる、は作ると言い換えても伝わります。(厳密には違いますが、言いたいことは伝わりますよね。)
お城がわからなければ、実物や写真があれば「this(これ)」と指差せば伝わります。
Tokugawa Ieyasu made this.
「徳川家康がこれを作った」
日本人で特に多いのは、完璧な英語を話そうとして黙ってしまうこと。
また、完璧を求めるあまり難しい単語やフレーズを使ってしまうこと。
何か話してくれれば相手は何が話したいのだろう、という姿勢で話を聞いてくれますし、難しい単語を使われるよりも簡単な単語やフレーズの方がどんな相手にも伝わりやすいんです。
まずは簡単な単語で話すことを心がけましょう!
たくさん間違えて上達する
簡単な英語で話すことももちろん大切ですが、たくさん間違えることも上達への近道です。
日本人の国民性なのか、日本の教育がそうさせたのか、私たちは間違えることをとても怖がります。
しかし、コミュニケーションをとる上で一番の間違いというのは黙ってしまうということです。
赤ちゃんや子供が完璧に言葉を話せるでしょうか?
たくさんの言い間違いをして、徐々に正しい単語や文法を話せるようになっているはずです。
私も大学時代はSheとかHeって言ったときに、動詞にsをつけない、とか過去形なのに現在形で話しちゃったなんてしょっちゅうでした。
なんならネイティブでもそんな間違いをしていることもあります。
私たちも日本語を話せるけど、完璧な日本語なのかと言われるとそうではないんです。
黙ってしまうと、何を伝えようとしているのかすら分からず、コミュニケーションが取れなくなってしまいます。
それよりは、出川イングリッシュで有名なお笑い芸人の出川さんのように、思いついた単語を話した方がよっぽどいいんですよね。
とにかく間違えまくる!むしろ間違いでいいんだ!くらいの気持ちで話した方が、スピーキング力が上がることは間違いありません。
私が行ったスピーキングの練習方法
それでは実際に私が行った練習方法をお伝えしますね。
スピーキング練習で一番効果的だったのが、
イラストや写真を見て、それを説明する
ということです。
大学の授業では、日本の祝日、神社や寺の違い、七夕など、日本独自の歴史などを説明することが多かったのですが、皆さんが勉強するときにはなんでも構いません。
- There are four carp streamers in the sky.
- I can see black, red, blue and green.
- They look like swimming.
のような感じで、とにかく写真やイラストを説明してみましょう。
スピーキングなので喋ることが大切です。
間違いが気になる場合は録音して、後から聞き返したり、ChatGPTのようなAIを使って録音と翻訳をするのもいいですね!
英語の勉強は、簡単、すぐに、どこででもできるという環境を整えておくと良いです。
写真やイラストでなくても、外出中に心の中だけで英語で考えてみる、実際に声に出して行ってみるというのも効果的。
英語を作れば作るほど、自分が元々知っている単語は簡単に出てくるようになりますし、知らない単語は調べて発音したら、徐々に自分のものになっていきます。
その時は必ず簡単に話すということも同時に行ってください。
簡単であればあるほど伝わりやすいし、英語のパターンも見えてきて、自然と文法も身につきます。
例えば、鯉のぼりが4匹います、と言いたい場合、そのまま英語にしたくなりますが、意外と伝わりづらいです。
Four Japanese carp streamers are in the sky.
それより、
鯉のぼりがあります。
⇩
ありますは英語でThereを使えるな。
⇩
鯉のぼりが4つあるから複数形か。
⇩
areを使えばいいな。
Thereは説明の時に結構使いやすいですし、よく使われます。
なので、こんな感じ。
There are four Japanese carp streamers in the sky.
鯉のぼりがわからなければ、fish flagsとかでもいいんです。
伝えてみて、Fish flag? Oh, is it a Japanese carp streamer?と言われれば、辞書を引かず本当の名前がわかりますし、AIなんかも訂正してくれます。
子供も「とうもろこし」のことを「とうもころし」って言ったり、ブーブー乗る!(車)という感じで伝えたりするように、伝わればそれでいいんです。
自分の頭の中にある単語を引き出しながら、簡単な英語をたくさん話すことが大切です。
インプットとアウトプットの割合
たくさん簡単な英語を話すということをお伝えしましたが、より効果的に話せるようになるには、勉強の割合も気にしましょう。
アウトプット大全という本が2018年に発売されベストセラーになりましたが、効果的なアウトプットの方法が説明してあります。
実は学校生活で学ぶ英語はほとんどがインプットに分類されます。
音読、単語練習、問題を解く、リーディング、リスニングなどなど。
アウトプットはテストぐらいで、私の体感ではインプット9割、アウトプット1割くらいの割合。
実は、学びを定着させるにはインプット3割、アウトプット7割がとても良い比率なのだそうです。
先ほどの練習でいくと、イラストや写真について説明するときにわからない単語を検索したりメモしたりするのがインプット。
実際に英文を作ったり喋ったりするのはアウトプットに当たるので、単語検索などは程々にとどめておいて、話す方に重点を当てる方がスピーキング力をより効果的に伸ばせます。
まとめ
英語が苦手な人でも、スピーキング力を伸ばすには、以下のことをしてみましょう。
- 簡単な英語をたくさん話す
- 間違いを恐れない
- インプット3:アウトプット7で勉強する
勉強方法にも合う、合わないがありますので、これならできるというものをやってみてください。
継続したら必ず力がついてきますよ!